自キ活二年目でやったこと
こんにちは、フェンネルです。
普段は3DCGとかキーボード設計とかRTAとか動画制作とかレースゲームとかやってます。
自作キーボードを知ってから2年目。今年はリアル生活が色々と忙しく、去年ほど自キ活できたわけではありませんが、振り返ってみると年始あたりに色々やってたみたいなのでまとめてみます。
~目次~
今年組み立てた自作キーボードキット
今年組み立てたキットです。
Watercress45
キット......ではないようなものですが、自設計のキーボードを組み立てました。
まだファームウェアが出来上がっていないため見た目だけの完成ですが、自分が設計したキーボードが形になると嬉しいですね。
特にWatercress45はオリジナルキーボードとして初めて設計して、一年ちょっとくらい改良を重ねてきたモデルなので感慨深いです。
そのうち動かせるようにしたいとは思ってますが、I/O Expanderの使い方をよくわかってないのでこれが使えるようになることより、v1.1の発注のほうがワンちゃん早い説があります。
今年購入したスイッチとキーキャップ
購入当初の記憶はあんましありませんが、個人的な感想とともに購入記録を示しておこうと思います。
NK Cleam
みんな大好きNovel KeysのCreamスイッチです。ふるぽんぽんってどんなもんなのか知りたかったのでとりあえずこれを買ってみました。
噂通りのコトコト感とふるぽんぽんゆえのスレ感を感じられたのでまあまあよかったと思います。
厚めにg502を塗ってもわりとザリザリしてたので重いのはいいですが常用はしなさそうだな~とかなんとか今では思いますね。
後述するDurock POM Linear Pianoとキメラして遊んでみようとしてみましたが、ハウジングの形状がいまいち合わなかったのでだめでした。
JWK Semi-Silent
JWKのサイレントだけどサイレントじゃないみたいなおもしろスイッチです。
BOX形状のステムのスイッチ特有(?)のペチペチ音を少なくしてくれるというレビューや、押下時にはシリコンを感じないとして、好みにももしかしたら合うかもしれないという淡い希望を抱いていくつか買いました。
結論として確かにレビューできいた通りの特徴や性能を感じられたので満足でしたが、肝心のサイレントの(個人的に)嫌な部分(シリコンのムニムニ感やシリコンとステム等が当たる音)は後者に関してはあまり薄れていなかったので(そりゃそう)、結局とても好き!とはなりませんでした。
Durock Black Lotus
大人気黒ータス君です。いい感じのアクチュエーションフォースと新参(執筆時の今となっては結構標準になってきた)形状のトップハウジングなどが合わさって、なるほど確かに今までほしかった特徴を多数持ち合わせたスイッチだと、私的にはかなり高評価です。
ちょっと残念なところ(というよりこじつけ程度の気になる点)としては、値段が結構高めなことやステムとハウジングの素材の組み合わせがあまり好みではないこと等が挙げられます。(本当に個人の感想)
最近はPianoの中に黒ータスのスプリングを入れて使ってます。
Durock POM Linear Piano
個人的にかなり好きなスイッチであるPOM Pianoです。
滑らかさやなんかは平均ちょっと上程度ですが、これかなりコスパがいいと思うんですよね。
素材やスイッチ本体の色といった部分でかなり個人的な評価が高く、値段が安いことから今後たくさん使っていきたいと感じるスイッチの一つであります。
ただ、個人的にはアクチュエーションフォースがもう少し強いと嬉しいので、重めのスプリングに交換して行きたいですね。
滑らかさはふるぽんぽんなどとは違って、g502とかをいい感じに塗れば結構ヌルヌルになってくれるのでとても良いです(?)。
Durock Sea Glass Switches / Linear
可愛い色のランダムカラースイッチです。
アクチュエーションフォース以外とても好きなスイッチです。
最近流行りのハウジング形状や、UPEをまぜたハウジングとステムの素材がかなりなめらかな打鍵を可能にしていて、PCとかのペチペチした音とはかなり違ったキャラクターを持っていてとても好みに近いスイッチです。
ルブしてあげれば細かい調整もききますし、バネも変えてしまえば本当に言うことなしです。
とても可愛いですし。
MDA Future Suzuri Extra Blank Kit
私のキーキャップ部門でほぼエンドゲームしてるMDA Future Suzuriの待ちに待ったExtra販売。開始された瞬間にポチりました。
GBで参加したときに購入したのはLegend Kitだったので、より汎用性と今後の使用頻度などを考えてBlank Kitを買いました。
2個買いました。2個です。
40%キーボードなどへの使用を想定されて設計された大容量キーキャップセットを2セットです。もう当分キーキャップに困ることはなさそうですね。
キーキャップは資産です。
今年届いたGB
去年に参加して今年に着弾したGBを上げていきます。
MDA Future Suzuri
Extraの紹介が先になってしまいましたが、そうでなくてももはや詳細説明の必要はないでしょう。
素晴らしい配色とキーの組み合わせ。私の需要にバチコンハマりました。(欲を言えばレジェンドが左上に小さめで表示されてたらもっと良いのですが、そんなことは些細な問題に過ぎません。)
Keeb_PDでこのキーキャップセットを見ない週はありませんね。
Cisne Keycap
SonatinaさんがGBをしていたCisne Keyboardに参加していた知人がいたのでそのうちのオリジナルアルチザンキーキャップ(R3 1.25U)のみに相乗りさせていただきました。
この写真でも十二分に魅力は伝わりますが、実物を見ると本当にきれいで、一度袋から出してチラと見たあとは指紋がつくのが怖くてずっと袋に入れっぱなしです。
これはいい買い物をしました。
今年設計したキーボードとか
2年目に設計したり色々仕様変更したオリジナル設計キーボードを紹介します。
Watercress Base
去年の自キ活一年目でやったことブログで構想した、複数のキーボードを組むときに選択して組み立てができるキーボード、Watercress Baseを設計しました。
決まったラインで基板やプレートを切り取って部品実装することで、上記のベン図風なレイアウト図の5パターンから好きなキーボードを組み上げられます。
詳しい特徴や仕組みなんかは後日別ブログにしてまとめたいと思いますので、ここでは「ほーんおもろいね」くらいで見ていただけると嬉しいです。
自作キーキャップ
自分でキーキャップの3Dモデルを制作してみました。
ステムは3Dプリントなどを想定した設計にはできていませんが、表面RなどはMDAをベースに、コンベックスをより丸く、厚みをより厚く、なんてことを色々考えながら作って遊びました。
ほしい数分をプラモのランナー的somethingで繋いでJLC PCBとかに頼めそうなstlファイルを作ってみたりもしました。
細かさ的にこのまま素直に作ってくれるかは怪しいですが、かなり安く作れるみたいなので期待が膨らみますね。
StarAnis50
カラムスタッガードとGrin配列を組み合わせたキーボード、StarAnis50を設計しました。
私の設計したキーボードにはすべてハーブ系の名前をつけているのですが、いつかつけたかったStarAnisという名前をかなりイカしたキーレイアウトのキーボードにつけられてとても満足です。
現時点ではただのFR4積層しか設計できていませんが、そのうちには上下の縦方向にも立体的にGrin配列を踏襲し、flexible基板でなめらかなカーブを描いてみたいなどと構想してたりします。
OME001(仕様変更)
SCP-1000-JPのファンアート的キーボード(?)のOME001に少しの仕様変更を施しました。
もともとアクリル積層を前提としたキーボードですが、それにMarjoram12を対応させたり、一部シルクを変更したりなどしました。
今後もマイコン周りは自分の中でホットな設計箇所(ファームウェアにちょっと触れたことなどが原因)なので、これからも色々仕様を詰めて洗練させていきたいですね。
Coleus56
Coleus46の完全上位アップグレード版、Coleus56を設計しました。
特徴としては、ガスケットマウントであることや、Coleus46にはなかったロータリーエンコーダー、並びに親指クラスタ。さらに中心部に左右一列づつキーが増えているということなどが挙げられます。
中心部にキーが増えることで、TYGHBなどのキーを両手どちらでも打つことができ、よりスマートでスムーズな分割キーボードライフを送ることができます。
更にこの写真だと分かりづらいですが、オリジナルパームレストはテント角とチルト角がついており、(私の)手の形状に合わせてえぐられたそのデザインも、体にすっと馴染むイカした見た目と機能を兼ね備えています。
更にアッパーケースとアンダーケース、パームレストはそれぞれが磁石でくっつく設計になっているため、ネジを一切使わず、カスタマイズ性や整備性が向上しています。
Treadstone50
マークさんのTreadstone48を少し改変したレイアウトのTreadstone50を自分用に設計しました。
亜鉛めっき鉄板の積層や、追加LEDなどを配置したりしてなかなか楽しく設計できました。
なお例によって例のごとくスタビ穴は開けてません。
Marjoram12
ブログ内の登場順がおかしくなってしまいすみません。(とっくの昔に説明したものだと錯覚している。)
Watercress45やAromaticus45、その他のHarb Keyがお送りするいくつかのキーボードにポン付けするだけで使用できるテンキーパッド、Marjoram12を設計しました。
対応するキーボードにはTRRSケーブルジャックが備わっており、それとケーブルを一本接続するのみで特別な設定を必要せずに使用できるようになっています。
これ単体での駆動も可能で、その際にはLEDを光らせることが可能です。
Watercress45(仕様変更)+Marjoram12への対応
Aromaticus45(仕様変更)+Marjoram12への対応
Neem46(仕様変更)+Marjoram12への対応
この三項目はほとんど同じです。
上記のMarjoram12へ対応するためにTRRSジャックを取り付けて回路図を少々変更して配線し直したり、マイコンをXiao RP2040に変更してI/O ExpanderのPCF8574Nを搭載してGPIOを増やせるようしたり、ちょこちょこ色々いじっています。
今後も細かい仕様変更やほかキーボードのMarjoram12への対応はしていきたく思いますので、よろしくお願いします(?)
Sorrel18
某海外のかわいいマクロパットに影響されて自分で自分が一番可愛いと思ういい感じのサイズのマクロパットを設計してみました。
基板一枚で、ケースをインテグレーテッド5mm厚3DPケースにすることで発注価格をなるべく下げられるようにし、安くてかわいい、実用的なマクロパットを目指しました。(キーマップはイメージです。)
Thyme39
今までオーソリニアのキーボードは設計してこなかったのですが、せっかくやるならおもろいやつを。ということで自分がほしいキー数ギリギリを攻めて輪郭の面白い()オーソリニアキーボードを設計しました。
現在はPCBを設計したのみで止まっていますが、そのうちこの個性的な外形をうまく活かせる方法で魅力をアップしたいと思います。
Stevia62
Thyme39と同時期に、私の中で可愛いオーソリニアという流行が来ていたときに設計した大きめでかわいいキーボードです。
左手デバイスを左右においたようなレイアウトで、余白がいい感じに可愛さを演出しています。
ケースやナンヤを設計したいと現在画策しており、可愛さを活かして楽しい見た目にできるといいですね。
最後に
本来去年の年末にあげるはずでしたが、かなり遅刻しての投稿となってしまいました。(そのせいで記憶が抜けてるせいで内容がスカスカ)
三年目のブログはもう書けることがいくつかあるのでさっさと書き始めようと思います。
そしてここまで内容のあんましないブログを読んでいただきありがとうございました!
来年も(今年も?)自作キーボードを設計して楽しくキーボードライフを送ろうと思っていますので、こんな楽しみ方もあるのね~なんて生暖かい目で見守っていただけると幸いです。
みなさんも楽しい自キーライフを!
このブログはZoom65で書きました。